「繭袋」、このなんとも魅惑的な素材に出会ったのは1994年のことでした。私の画集のNO.5と7が描かれている紙がそれです。 この紙に出会うことにより私は進むべき方向を見出したのです。少し説明させていただきますと、こうなります。即ち、通常画家が絵を描く場合、洋画家であれば皆様ご承知のように麻布に白色塗料を塗ったキャンバスを画材店で買い求め、市販されている木枠に張ります。