1月, 2014年

スケッチブック

2014-01-28

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ある日

2014-01-28

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ある時

2014-01-28

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虎といる

2014-01-28

014

春陽会90回記念展を終えて・・・・

2014-01-20

春陽会90回記念展を終えて、そして100回記念展に向けて

 

「春陽展90回記念準備委員会」  座長 小林裕児

 

私達春陽会は2013年春陽展第90回記念展を無事開催することが出来ました。

春陽会は大正、昭和、平成と激動の時代を生き生きとした創作者集団として時代の中を生き抜いてきました。美術史に名を刻む多くの先輩作家達の驚くべき創作へのエネルギーにより生み出された珠玉の作品群は、そのまま春陽会の輝かしい歴史と言えます。

その中で「春陽展90回記念準備委員会」は、私達の春陽会にとって90回展をどのように迎えるのか、更に100回展を超える未来の春陽会人にどのようにこの会を引き渡して行けば良いのだろうか、という問題意識をもち、外部の研究者にも参加していただく中で2009年に発足いたしました。

春陽会ではかつて70回展の折に「春陽会70年史」を出版し、会の草創の時期から70年に及ぶ起伏にとんだ歴史をまとめ上げました。その後80回展では草創期に続く第二世代の作家達に焦点をあて全国の美術館の協力を得ながら「春陽会第二世代の作家たち展」を企画し会場内で展示しました(絵画部―横堀角次郎、岡鹿之助、加山四郎、高田力蔵、南城一夫、倉田三郎、水谷清、三雲祥之助、中谷泰、南大路一、藤井令太郎。版画部―長谷川潔、前田藤四郎、清宮質文、駒井哲郎の各氏)。同時に春陽展の新たな描き手を幅広く発掘する意図を持って80回展記念賞を設置し、一般公募いたしました。

どちらの企画も会の内外から大きな反響が寄せられと共に、春陽会は大きな成果を得ました。

 

90回展ではこれらの成果と流れを踏まえ、三つの企画をたてました。

第一は、春陽会草創期の作家の中、会の礎を築くと共に油彩画は勿論、濹東奇譚等で知られる挿絵、西欧の新しい美術潮流文献の翻訳、さらには美術評論、「東京繁昌記」などのエッセイに目覚ましい活躍をみせた、春陽会人の典型というべき木村荘八の展覧会を企画することです。

第二に、草創、第二世代に続き主に戦後時代に活躍した「春陽会第三世代」と呼ぶべき作家達をピックアップして会場内展示を88回、89回展で行うことです。

第三に、最も重要なことは春陽展の未来像を指し示す展示を90回記念展の会場内で行うことです。

 

第一の企画については、当初外部の美術館か百貨店を考えていたのですが、折よく東京ステーションギャラリーがリニューアルオープン企画とし「木村荘八展」の準備をしていることが判明、相談の結果、そちらに合流することになりました。企画はその後豊橋市美術博物館、小杉放菴記念日光美術館へと巡回することになり、カタログが足りなくなり春陽会の分をまわすほどの大成功となり、木村荘八と春陽会の名を大いに知らしめる絶好の機会となりました。

 

二番目の第三世代の作家については88回展では五味秀夫、田中岑、89回展では関頼武、宮城音蔵、小林ドンゲ、馬場檮男の充実した作品群を展示、春陽会の深層を脈々と流れる「各人主義」の力強い底流を示すことが出来ました。

また事業規模からみて会場内展示と外部展示の膨大な実務量を考え実行委員会を二つに分け、会場内展示と外部展示が、お互いに連携を取りながらスムーズに行える体制を確立すると共に、記念事業の成功のためメディアを活用した宣伝にも力を注ぎました。(ギャラリーステーションの特集は会内で編集会議を開き10頁を超えるものになり、新美術新聞、その他などにも記事が載りました)

第三の課題については、若手から中堅の、力の或る作家に思い切ったスペースを与え、展示の目玉とすることになりました。選ばれた作家は絵画部―有吉宏朗、鈴木善晴、萩谷かおる、三浦明範、版画部―清水美三子、立掘秀明、中東剛の諸氏。2年間の準備期間をおいてそれぞれの作家が力作を展示、90回展にふさわしい充実した展示となりました。

 

また会場内で三浦明範氏のモデルを務めたダンサー(工藤丈輝氏)によるパフォーマンスや東京ステーションギャラリー館長(冨田章氏)による木村荘八の業績についての講演会も開催されました。

そして、この間に会内に作られた春陽会アーカイブスにより発掘された資料のパネル展示や木村荘八の実作も展示も記憶に残るものでした。

 

全体として90回展の記念事業はよく準備され立体的な事業展開が出来たと思います。この間に開催された駒井哲郎展や中川一政展への連携を取ることが出来なかった等、充分には行き届かない面もあったかとも思いますが、来るべき100回記念展へのアプローチとしての役割は果たせたのではと考えているところです。

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