10月, 2017年

森の人

2017-10-19

奥深い森のなかに住まい、木々と戯れる小鳥たちとのポリフォニックな合唱を日々楽しんでいた小人族のムブティーが初めて開けた世界にふれた時の話が伝わっています。

なんと疾走する列車を見た時に「矢が飛んでくる」と言ったそうです。
森の狭い視界の中では「遠い」は無かったのでしょうか。

私も森に囲まれた暮らしを長く続けたせいか遠くと近くがあいまいになりとまどう事があります。
しかしそこは私にとって絵画のイメージの入り口なのです。

うさぎの穴に落ち込んだアリスではありませんが絵そらならではのちょっと緩い空気の流れる小林裕児の世界を少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

2017年 日本橋三越本店 小林裕児と森に寄せて

「森へ向かう」 初期のテンペラ時代から現在の大作まで

2017-10-19

初めて会場を訪れたとき、敷地内にあるビオトープを案内していただきました。井戸からくみ上げられた水が小さな小川となって巡りたくさんの木や草が茂っていました。ほとんどが私にとってなじみ深い植物ばかりでした。

森と40年以上も接して生活してきたのですから当然かもしれません。あらためて私の創作の背景を占める森について深い感慨を持ちました。

いつも親しく私の絵に現れてくる森の木々や鳥たちはどこから来たのでしょうか…そんな考えを巡らしていると、森へと向かった私の創作人生の幸福を感じてしまいます。

株式会社ヤマト本社 1階 ギャラリーホール 個展に寄せて

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