3月11日東日本大震災で福島県伊達市にあるふとん屋さんの蔵が崩壊、がれきの中からこの家で長く使われてきた繭袋が救い出されました、かねてこの貴重な紙を愛してやまない小林裕児に託されました。繭袋は特殊な製法で作られた和紙の袋で養蚕農家が育てた繭を集荷、保存するために昭和30年代まで使われていたようです。
齋藤徹氏のコントラバスの演奏と上村なおかさんのダンスとともに、その紙に即興で絵をかきます。この企画は日本演出者協会主催の「被災地の舞台芸術家を支援する事業」の一環としておこなわれ入場料は被災者支援にあてられます。
1 準備中
2 齋藤徹さんのコントラバス、上村なおかさんのダンスとともに始まる。
3 やがて王を殺し妃と交わるだろうというアポロンの神託を信じた王により生まれたばかりのオイデぃプスは足かせをはめられ森に捨てられる。
4 だがこの夜のおいディプスは小林裕児の中から突然現れた北への帰郷途中の白鳥に出合いました、森はいつも死と再生のドラマの中にあり「空舟」はそのかけはしなのです。
被災地の演奏旅行から帰ったばかりの齋藤さんは空の青さについて語り、なおかさんは「踊りながら何回も生まれ死にました」とおっしゃっていました。
5 「森のオイディプス」完成 2011.7.8 於笹塚ファクトリー (撮影酒井猛)