「トラとゾウを守るチャリティー展」出品のお誘い
一昨年の暮れ、トラ年に因んだ絵を描くために上野動物園に通いました。そこでトラやゾウを絶滅の危機から救おうと活動している「トラゾウ保護基金」の存在を知りました。地球上の多くの野生動物が生存の危機に直面している中で何故トラとゾウなのか、「保護基金」設立の趣旨は勿論それ以上に絵描きである私の心の琴線に触れるものがありました。
美術家にとって動物は石器時代の洞窟壁画以来大切なテーマでありモチーフでした。中でもアジアではトラとゾウは実に偉大な存在であり、彼ら無しには美術史を語れないと言っても過言ではないでしょう。現代の美術家もまたトラとゾウの神々しいまでの美しく力強い肢体や愛らしいしぐさに魅かれ、畏敬の念をこめて様々な作品を創っています。それが私たちの世界をいかに豊かにているかということに思い至りました。そこで美術家だからこそ出来るユニークな展覧会を企画しました。
トラやゾウを表現した美術作品を多くの作家に出品して頂き、彼らを愛する多くの人々と共感し合い、作品を持って頂くことにより保護活動に参加したいと思います。神田神保町の文房堂さんのご好意により、会場や作品に使用する象のフンから作られた「ぞうさんペーパー」も紹介して頂けました。
トラとゾウに関心のある多くの美術家の参加を呼びかけます。
今までトラやゾウを表現されてきた方も、そうでない方も是非この機会にトラやゾウを描き展覧会に出品され、文化を通しての地球環境保護への取り組みに協力して頂けるよう心よりお願いいたします。