いつの間にか年齢を重ね理事定年を迎えました。どれほどのお役にたてか分かりませんが長い間ありがとうございました。
思い起してみると僕が春陽会会員になった直後、準会員制度の廃止という大改革がありました。また理事在任中には春陽会を時代の要請に見合う組織にするために様々な制度的、実務的な改革が徹底討議を経て計られました、民主的で機能的、かつ活力ある組織にするための努力でした。いま100回展を前にしていますが任期中に三回の記念展があり80回、90回展の記念展では当事者として様々な事業に携わることになりました。その中で春陽会の歴史、つまりは日本近現代絵画史を学ぶ機会になりました。それは作家としての自身の立ち位置を明らかにしてくれたと思います。そして何よりも数多くの先輩たちの創作への強い意欲と創造へのたゆまない努力の積み重ねが今に続く春陽会という組織の奥行をつくり上げてきた事を知ることが出来ました。
春陽会は次の世代に受け継がれて行きます。100回展を経てさらにすぐれた作家たちを生み出す活力のある生き生きとした組織として歴史を刻んでゆきたいものです。
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