つい先日、個展会場で「それぞれ・・・展」をずっと見ているという人に「小林さんは普通の絵も描くんですね」と言われた、思わずのけぞったがなるほどとも思った。
考えてみれば「それぞれ・・・展」にいつも自分なりに油彩画以外のちょっと実験的な作品を展示してきた。ある年は大きな古紙を見つけてきて描き、別の年にはエンコスティックを試みたり、羊皮紙、古裂等に好きな画材で好きなように描く、新年早々の展覧会なので、その年の創作の方向が見えるのだ。
40年来の超個性的な友人たちで回を重ねてきたこの刺激的なグループ展は、各自一家を成している?のだが一方で不思議な安心感?もあり、競っているのか互いの違いを楽しんでいるのか。ともあれそれがそれぞれの新しい「0」への挑戦意欲を掻き立てるのかもしれない。
年頭一番、それぞれのそれぞれをぜひご覧ください。
2011
01Jan